全国異境巡礼第二弾 2002年7月19日〜27日
24日(水) 六日目
今日は僕の旅としては珍しく予定がない。連日の炎天下の強行軍で結構疲れてきている。明日、明後日もあることだし、今日は時間に追われないゆったりとした感じでまわろうと思う。
当初は予約している宿に早めにチェックインしてのんびりしようと思っていたが、昨日、達磨寺と赫耶姫竹御殿を見逃しているので、今日はそれらをゆっくりと廻って落ち穂拾いとしたい。
今日でサークルの合宿も終わり。宿のロビーで解散し、各自散っていった。
法輪寺(達磨寺) 京都市
J-PHONEのJ-NAVIを使って、京都府を「法輪寺」で検索した。4つの法輪寺が出てきたので、嵯峨の法輪寺以外の3ヶ寺に電話をかけて問い合わせた。真の達磨寺・法輪寺は上京区にあるらしい。このJ-NAVIというサービスは簡単ではあるが、地図で場所検索することができる便利なシロモノ。結構役に立った。
「法輪禅寺」。これが山門。左には達磨が掲げられている。だいぶ微妙な達磨だ。これは大いに期待できる。この寺は達磨づくし。このインド人が大好きなのだ。達磨マニア寺。ダルマはもともと王族だったらしい。幼名はボディダラ。結構格好いいぞ。
受付で拝観料を納め、朱印を頼んでおく。
入ってすぐのお堂に入ると、いきなり達磨づくし。
お札で埋め尽くされた達磨。目もみえない。美容院で偶にこういう人いるよね。パーマで髪の毛にアルミホイルをぶら下げられて、七夕状態になっている人。
テレビの上の達磨。しかも両目が無い。
後ろは十六羅漢だが、注目すべきは提灯。達磨タイプの提灯。大いに間抜けだ。
ビデオデッキの上の姫達磨。でもメスの達磨って論理破綻だよね。ダルマってインド人男性じゃん。
もう内部はちょっとしたダルマ資料館。ガラスケースの中に展示されてるもん。
何故か長いテーブルとイス。もうダルマパーティだ。結婚式みたいにも見える。ここで結婚式を挙げられたらおもしろいかも。僕はいやだけど。
天井には達磨の絵。これは迫力あります。全てを撮りきれなかった。
まるでロシアンマトリョーシカ。入れ子式達磨だ。しかも微妙な表情。吉田戦車が書くような顔だぞ。
堂内の達磨ふすま。隋の煬帝に謁見した達磨。
またまたガラスケース。白い動物に乗ったミニミニ達磨。初めてみましたライド・ダルマ。
境内にはもっともっと凄い達磨堂が。
ここにもお札で埋め尽くされた達磨が。何かの戒めですか?もういじめですよ。
さいせん箱は達磨。本当に達磨が好きなのね。またまたメスの達磨。となりのオス達磨は宝船に乗っています。本当、世の中にはいろんな達磨があるもんですなぁ。
出た!「甘えた坊主」っ!ここにも居た!達磨とは関係ないけどね。
十二支の畜生どもに囲まれて身動きが取れない達磨。面白いなぁ。
堂内のこのプレートの意味が気になる。これも禅問答風味に答えはないのでしょうか?
この寺はどのガイドブックにも載っていない。でもだいぶ楽しめる寺なので、ありきたりの寺に行くよりはこういう分かりやすい面白い寺に行った方がいいよ。
パンフレットを見ると、六波羅蜜寺と同じように電話番号がゴロ合わせになっていた。電話番号下4桁が7878。「七転び八起き七転び八起き」だそうだ。
できあがった朱印を見ると、印が梵字などではなく、達磨の形をしている。非常に可愛い、変わった朱印だった。満足。
実はこのダルマ寺を見てからダルマに興味を持ってしまって(玩具じゃなくて人間の方だよ
)、いろんな書籍を読んで軽いダルママニア、禅宗マニアになってしまった。近所のレンタルビデオ屋でつれづれに棚を見ていると「達磨大師」という台湾?映画を見つけてしまい、当然借りた。達磨がめちゃめちゃ強くて、無理矢理アクション映画に仕立て上げている感がある。世間で伝わっている達磨に関するエピソードもそれなりに盛り込んでいて、結構炸裂な映画でした。
この後赫耶姫竹御殿へ。
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