全国異境巡礼第二弾 2002年7月19日〜27日

25日(木) 七日目

普賢院 

 次に向かう普賢院の山門に控える仁王の表情が面白いので、今回訪問先として選んだのだが・・・。なかなか見つからなかった。そこで前から自転車でやってきた老人に道を訊くことにした。
僕「すみません、道をお聞きしてもよろしいですか?普賢院というお寺はどちらでしょうか?」
老人「・・・このすぐ先の石が3つ並んでいるところがそうです。私はそこの住職やけど、何の用かね?」
なんと住職だった。こっちの様子、荷物などをちらちら見ている。明らかに警戒している。
僕「いえ、あの。お参りです。」
僕はお参り目的で寺に行ったことがないが、こうなった以上こう言うしかない。「面白い仁王が見たくて来ました。」などと言えるか?
住職「ちょっと寺を離れるけど、すぐ戻ってくるから境内で待っとってな。」
と言って自転車で去っていった。

 普賢院はすぐ近くにあった。問題の仁王はこちら。

 
 非常にユーモラス。でもぼろいのが気になる。寺自体もこじんまりとしている。お世辞にも立派とは言えない。本堂も閉まっている。

 本堂の屋根の先には何故か兜が。

 本堂の後ろに行ってみた。

 

 この池は立派だが、実は普賢院のものではなく吉備津神社のものである。確か弁天池だったか?弁天堂は改築中で、大工達が休憩を取っていた。

そうこうしているうちに住職が帰ってきた。
住職「あ、どうも、なんの用かな?」
・・・。待っててくれと言われたから来たのに、うーん。
僕「御朱印を頂きたいのですが。」
住職「ほう、朱印。少しまっとってな。開けるから。」
流れで朱印を貰うことになってしまった。それほど欲しくはなかったのになぁ。

朱印帳を渡すと住職は今まで貰った朱印を眺めだした。唸っている。ふいに顔を上げてこちらを見る。
住職「こういうことを訊いていいのか分からんけど、何でこんなことしとるんじゃ?」
・・・。おもしろい寺を見るのが好きで、特に気に入った寺で朱印をもらっている、って言える?言えないよね。
僕「申し訳ないんですけど、特に信仰心は無いんです・・・」
言葉に詰まっていると、住職から質問が出た。
住職「学生さんか?」
僕「はい。」
住職「何を勉強しとるんじゃ?」
僕「歴史、モンゴルの歴史です。」
ここで僕はひらめいた。さっきの質問の答えを取り繕うことができる。
僕「モンゴルの歴史もやはり仏教とは関連が強くて・・・」
住職「そうじゃ、そうじゃ」
僕「それで仏教史にも興味があって・・・」
住職さんは機嫌をよくしてきた。納得してくれたようだ。別に僕はウソをついていない。どれも本当の事を言っている。
「朱印じゃったな?」
と言うと住職は奥へ行って作業を始めた。
・・・。
しばらくすると朱印帳をもってやって来た。500円を渡すと何故かお釣りで300円返ってきた。
僕「あれ、あの、300円じゃないんですか?」
住職「冷たいのでも飲みなさい」
と親切にも200円に割り引いてくれた。
僕「ご面倒をおかけしましてすみませんでした。ありがとうございます。」
とお礼を述べると
住職「元気でな」とわざわざ外に出て見送ってくれた。
僕「ご住職もお元気で」


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