鼻ぐり塚とは、牛や豚の鼻輪をうずたかく積んだ塚。食肉にされる家畜は最後に鼻輪だけを残す。彼らを弔う意味でここに鼻輪を積んで供養するとのことだ。
しかしその鼻輪の数がハンパではない。造ってから結構経つと思われるパンフレットによれば「現在680万個」だそうだ。それよりも多い数の鼻輪が積まれていることになる。
鼻ぐり塚の案内板に遵って往くと、竹でバリケードが設けられていて先に進めなくなっている。「無断立ち入り禁止、まず護摩木をお求めください」との看板が。受付に戻るが、誰もいる様子はない。全くの無人だった。誰もいねーのかよ。誰もいないのに「無断立ち入り禁止」って書かれてもなぁ。どうすることもできないじゃん。もう時間もないし、護摩木の代金100円を賽銭箱に入れて、竹を外して先に進むことにした。突然係員が出てきて咎められても100円はちゃんと払いました、と言い返すことができる。
他に見るものも無いし、電車の時間も迫っているので帰る。
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