岐阜に到着、高山本線で鵜沼へ。程なくして車窓に長閑な風景が広がっていく。鵜沼駅で下車。駅前はジャージを来た女子高生で溢れかえっていた。朝練帰りか?ところで鵜沼は全然流行っていない。駅前は寂れている。駅を出てすぐ左にあるキオスク風味のコンビニでアスパラドリンクとサンドイッチを買う。今日のメインは迫間不動尊。山奥の中にあり、バスも通っていない。でも心ときめく物件なので絶対行く。その為には歩くしかない。迫間不動尊へは地図上では4km、一時間も歩けば到達できるだろう。その道すがら、日乃出不動尊を見学することにする。いきなり遠くの場所に直接行くより途中にひとつポイントを設けておけば精神的にラクになる。寝たとはいっても一時間おきくらいに目が覚めていた。睡眠不足のこの状態で長距離を歩くのは辛い。ドリンクを呑んで効くとは思わないが、キアイを入れるつもりで。サンドイッチは朝食。そういえば12時間何も口にしていなかった。
地図の4kmと山道の4kmは違うということにこの時点では気がついていなかった。それはこの後イヤという程思い知らされることになる。
少し歩けばすぐに道は傾いてきた。この後ずっと登り坂が続くようだ。周囲は新興住宅地といった趣。山の斜面を削ったようだ。既に息をきらしている。苦しい。汗が滝のように吹き出ている。常にバックパックと密着している背中は渇くことはない。湿る一方だ。自販機を見つけるとジュースを買ってしまう。ジュースは一気に飲み干し、買ったところの空き缶入れに捨てる始末。呑むと汗が一気に吹きでる。自販機は憎いほどにいい間隔で設置されていた。迫間不動尊どころか日乃出不動尊に至る前に息を切らしている。夏場の山道を甘く見ていた。
住宅地を抜けると延々山道が続く。途中しし鍋を提供する店を何軒か見かける。中には「本物のしし鍋を出す店」と謳った看板を見つけたが、これは他の店に対してかなりやばい文句だと思うが、大丈夫か?
少し休憩したあと、いよいよ迫間不動尊へ歩き出します。少し登るとあとは下りですが、上りより下りの方が足への負担がきつい。足がきしむような、悲鳴をあげそうになりながら歩きます。そして今度はもっと山奥に入っていくのでもはや自販機などありません。キアイを入れて出発します。そこまでして何故迫間不動尊に行くのかというと、いい感じの岩の洞窟があるからです。ここまでの労苦にみあうだけの価値が迫間不動尊にあるからだ。絶対到達してやる、絶対行く。キアイを入れないと倒れてしまいそうです。それくらいキツい。
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