あとがき・・・めいたもの

 全国異境巡礼第三弾の反省と今後について、思うところはたくさんありますが纏める能力が無いので、思いつくままに箇条書きにしました。

・捻挫
 実は昨年夏の異境巡礼でも足の不調はあったのだが、今回ほどではなかった。今回になってどうしてだろう?ともかくこんなつまらないことで予定を崩したくないので、次回からはスニーカーを履いていこうと思う。

・人とのふれあい
 今回、お寺の人をはじめ様々な人とのふれあいがあった。自身の計画に沿って行動し、一つ一つ無機質に行動している中、アクセントを加えていたと思う。旅行全体を纏めた感もある。
 今は金銭的な余裕がないのでできるだけ多くの物件を回ることになる。事前に練った綿密な計画に沿って行動するという味気ない旅になりがちな中で救っているのが、旅先での人とのふれあいである。今回は特に印象深い旅になったと思う。

・予定外の好物件
 出発前は計画を練りすぎてしまった感があり、無味乾燥な旅行になるのではないかと心配していたが、予定外の好物件との出会いも多くこの旅を格別なものにすることができた。これからも予定している訪問先の近所にある物件にも積極的に注意してみるつもりである。また訪問までの道中における小さな物件にも注意していきたい。

・宗派を特定しづらい 予想しづらい
 今回訪問したお寺には境内の物件から宗派を特定しずらいお寺が多かった。もちろん宗派が何であれ、三門や五百羅漢、戒壇巡りなどがあれば満足だし、それだけに面白いので印象深くなるので別に困ることはない。昔は真言宗・天台宗のお寺として始まり、途中で他宗に改宗したという歴史を持つお寺はたくさんある。

・仏名について
 これは旅行の反省というより旅行記の反省と言うべきだが、音訳の仏名(例えば軍荼利明王、烏枢沙摩明王など)は元のサンスクリット語発音に近いカタカナで表記している。インドの人は漢字を使わないので、音を移した字自体には何の意味もない。それに入力するのも面倒だ。ただあまりにも有名な仏名は(例えば弥勒、文殊など)は漢字で表記している。音訳漢字に意味を持たされてしまっているような仏名だからだ。

・朱印なし
 本来ならマイナーなお寺の朱印ほど欲しいので訪問した全てのお寺で朱印を頂きたいのだが、それでは朱印代が馬鹿にならない。不本意だが今回は西国三十三ヶ所の札所でのみ(石山寺、清水寺)朱印を頂いた。

・狛〜
 南禅寺塔頭摩利支天堂で狛猪を発見し、その後鞍馬寺で山門の前に立つ虎を見て、狛犬のヴァリアントを探してみたくなった。今後はこのような物件を意図的に織り込んでいきたい。

・三門
 普通お寺の正門格の門を山門というが、禅宗様式の山門のことを三門といい区別している。三門には釈迦如来や十六羅漢(禅宗様式なので安置される仏像は自然とこのラインナップになる)や観音菩薩が安置されている二階があり、三門の左右には二階に上がるための階段を擁する山廊が設置されている。つまり普通三門は二階に上がれる構造になっているのである。僕はこういう体験的な物件が好きなのだが、重要なのはお寺サイドが二階に上がることを許しているか否かである。今回特別公開として知恩院の三門に、また南禅寺では常時拝観として三門に上がることができた。今回の旅で初めて三門登楼を成し遂げることができた。京都の三門というと他に東福寺、妙心寺、萬福寺、大徳寺が挙がるが、うち東福寺と妙心寺の三門は特別公開の実績があり、今後もいつか公開されるものと思われる。京都以外の三門にも注意していき、今後逐一訪問していこうと思う。

・戒壇巡り
 今回予定していた戒壇巡りは全部で6つ(うち調査ミスで戒壇巡りが存在しなかったのが1つ、開眼式前のが1つ、実際に体験できたのは2つ)であった。予定していた数としては今回が最高である。調べたところに拠ると、全国善光寺会に加盟している寺院のうち、戒壇巡りが存在する寺院の割合は全体の実に7.9%ほど。勿論全国善光寺会加盟寺院以外にも戒壇巡りが存在する寺院はあるが、この数字は戒壇巡りの希少性を物語るものである。公共の交通手段で訪問できる寺院はこれからも積極的に訪問していくつもりである。

・今後

地域に分けて書いてみる。

北海道
 物件的には木造のお寺が少ないので一見あまり魅力的ではないかもしれないが、それだけにコンクリート製の変わったお寺が多いかもしれない。また大自然の宝庫であるので秘境が目白押しだ。しかし如何せん人口密度が小さいために物件間の移動が困難だろう。電車の本数も少ないため時間とお金を効率的に使えなさそうだ。そもそも北海道入りするための交通手段が問題だ。来年(2004年)に北海道で学会があるというので、その機会に札幌以西の部分を回ろうと思う。

東北
 大変魅力的な物件が目白押しだが交通の便が悪い。まず電車の本数が少なく、またそれにより接続が悪い。その上電車の速度が遅い。車を手に入れれば何の問題も無いのだが・・・。北へ真っ直ぐ向かう夜行列車も無く、青森、岩手、秋田が遠すぎる。また18きっぷでは通行できない第3セクターなどが立ちふさがり手に負えない。また訪問時期も限られている。冬休みや春休みは雪が邪魔して訪問が困難になる。夏休みにしか訪問することはできないのである。しばらく東北方面はお預けになるだろう。

関東
 千葉、東京、神奈川の南部三都県に関しては交通の便がいいのでこれまで何度も訪問しているし、これからも多く訪問することになるだろう。
 首都圏一帯がフリー区間のホリデーパス(2040円、土休日・学生の休暇期使用可)という素晴らしいきっぷがあり、これまでもその恩恵に与ってきたが、このところ廃止の臭いがしてきた。取り敢えずは5月末までは延命するそうだが、このきっぷが無くなってしまうと非常に困る。
 南部は訪問しやすいのだが、一方北部(群馬、栃木、埼玉)への訪問は依然難しい。関東の交通網事情を説明すると、関東各県と東京は強い結びつきがあり、電車、高速道路のどちらも東京と各県を結んでいる。しかし各県同士の交通の便はお粗末。例えばつくばから日光に行こうとすれば、栃木、茨城両県は隣あっているのにも拘わらず、一旦東京へ出てから東武で日光入りしなくてはならないのだ(勿論JRを乗り継いでいく方法もあるが、乗り換えが激しいし時間もかかりすぎる)。
 他につくばからアクセスが特に困難な関東の訪問先をあげると、秩父、群馬全域がある。秩父には言わずと知れた三十三ヶ所があるし、群馬には魅力的な物件がごろごろしている。勿論東北に比べればアクセスは容易なので時間をかければ全て訪問することが可能だ。

甲信越
 それぞれ事情が異なるので同質のものとして述べることができない。
 まず山梨だが、実を言うとまだそれ程魅力的な物件を知らない。しかしそれだけに実際に行ってじっくり発掘してみたいと思う。今のところ五百羅漢を擁するお寺と甲斐善光寺の戒壇巡りが候補に上がっている。安価なアクセス法というと新宿から中央本線、もしくは高速バスがあるだろう。
 次に長野だが、魅力的な物件がごろごろしている。山がちなので自然と懸け造りのお堂が多い。時間をかけてじっくりと訪問してみたいが、アクセスが難しいし広すぎる。夜行なら一度新潟入りしてから日本海から長野入りする方法がある。毎年夏に野尻湖で学会があるので夜行で入って、帰りに山梨の物件を訪問すれば効率がいい。
 最後に新潟。新潟は夜行で直行することができるのでかなりアクセスがいいのだが、肝心の物件があまり魅力的でないのだ。実は新潟は京都よりも寺社の数が多いそうなので発掘しがいがあるところだとは思う。日本最古のミイラ寺もある。現在のところ佐渡に行ってみたいと思っている。佐渡には電車がないので、バスしかないが、効率的に回ろうとすればマイカー、もしくはレンタカーの方がいいだろう。車を得るまでは指をくわえて見ているしかない。

北陸
 遠そうだがアクセスを二種類の夜行から選べるので意外に行きやすいところだ。新潟行きの夜行に乗り西へ向かって富山に入る方法と、岐阜行きの夜行に乗り琵琶湖東岸に沿って福井に入る方法がある。実際にこれまで2度程行っており、その度に魅力的な物件を訪問してきた。訪問先リストのストックが少ないので、これからじっくり回って発掘する必要があるだろう。今のところ石川県加賀市の大聖寺駅付近に集中している寺々を巡ってみたり、富山県津幡市の瑞龍寺、福井の永平寺などが候補に上がっている。東北と同様豪雪地帯なので冬場の訪問は困難である。夏や秋に限られるだろう。

東海
 愛知県以西は夜行があるのでアクセスは容易だし、太平洋岸なので季節を問わず訪問が可能、しかも魅力的な物件がごろごろしているのでこれまで何度も訪問しているし、これからも訪問の機会は多いだろう。特に岐阜の物件数の多さは目を見張るものがある。豊橋〜岐阜間は新快速という18きっぷ利用者にとってはありがたい電車があるのでエリア内の移動も容易、効率的にたくさんの物件を訪問することが可能だ。
 ただ残念なことに静岡は夜行に乗ると深夜に通過してしまうので訪問が難しい。多くの魅力的な物件を抱えているだけに残念だ。特に伊豆半島にはこれでもかというくらいにとんでもない物件が目白押し。
 また実は三重に一歩も踏み入れたことがない。今後はこれまでと同様愛知県以西を中心に巡り、静岡・三重にも目を向けて一つ一つ制覇していくことになるだろう。

近畿
 東海と同様夜行でのアクセスが容易だし、新快速があるので移動が便利であるので、これまで何度も訪問しているところである。何と言っても滋賀、京都、奈良、大阪といった物件が豊富な府県を抱えているので今後も何度でも訪問したいところである。
 そんな近畿の中で一度も足を踏み入れたことがないのが和歌山。快速に乏しいのでアクセスが困難である。しかし熊野や高野山といった超強力な物件があるので今後訪問することになるだろう。

中国
 一口に中国といっても山陰・山陽と全く質の違う地域を抱えているので、二つに分けてみる。
 山陰はこれまで一度も訪問したことがない。だからといって物件に乏しいわけではなく、むしろごろごろしているくらいだ。交通の便の悪さが足を遠ざけている最大の理由だろう。通年走っているわけではないが、夜行があるのでそれを利用して訪問してみたいと思っている。
 一方山陽は快速が豊富だし、東海、近畿の延長でこれまで二度訪問してきたが、早くもストックが尽きようとしている。しばらくはお預けになると思う。ちなみに山陽〜山陰の交通は極悪である。

四国
 未訪問だが、言わずと知れた八十八ヶ所があるので是非一度は訪問したいところである。

九州
 四国と同様に未訪問。北部に関してはそれなりに調べが進んでいて、それなりに訪問してみたいとは思うのだが、九州全体で見るとやはり調査不足の感は否めない。一度訪問してみれば少しは状況は変わるかもしれない。  沖縄は一度訪問しているが、レンタカーを駆使しなければ効率的には回れない地域である。物件は乏しいので今後あまり訪問することはないかもしれない。


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