本堂。真言宗らしい。境内には大師堂などがある。
この岩山の内部に「珀明洞」がある。昭和29年から住職が一人で16年かけて掘っちゃった洞窟。またしても一人で作っちゃった系だ。力強い。内部には摩尼殿という地蔵菩薩を安置している広場や写経をするための部屋があるという。どうせすぐ終わる短い洞窟だろうと思っていたが、予想に反して長そうだ。期待は高まる。
これが入口。側の受付には誰もいない。インターホンを鳴らしても誰も出てこない。本堂は閉まっている。住職の住まいもカーテンがひいてあって「すみません」と呼びかけても反応がない。ここまで来て入らずに帰ることもできないので進入してみる。
とても暗い、というか真の闇。戒壇巡りの要領で右手を壁に伝って進む。天井が岩なので自然と頭が低くなる。かなり進んだがまだ終わる気配がない。そのうち壁がとぎれたり、降り坂になったりと状況の把握が困難になった。携帯を取り出し、ディスプレイの明かりで何とか進もうとしたがそれも上手くいかない。当たり前だが「圏外」。このまま闇雲に進んで迷って出て来れなくなったら洒落にならないぞ・・・。ということで引き返す。
うーん。どうしよう。何とかならないかな。本当に誰もいないのかな?住職の住居にインターホンがあったので押してみる。「はい」と反応が!やっぱり居るじゃん!珀明洞のお参りがしたいことを告げると住職が出てきた。250円を支払って、小さなお札33枚とぺらぺらのミニミニ卒塔婆、薄い紙に印刷された般若心経を受け取る。どうやら内部には三十三ヶ所の移し本尊が並んでいるらしい。それぞれに33枚のお札を打ち、卒塔婆は地蔵菩薩に奉納するという趣向だ。
再び入洞。今度は照明が点いていた。住職が点灯したのだろう。
左はフラッシュを焚いた写真。右はそのまま。結構暗いのです。黄色の箱に一枚ずつ札を入れていく。
途中空海と思しき像があった。やっぱり真言宗だ。
ここが地蔵菩薩の安置されている摩尼殿だろう。かなり広くなっている。ここを過ぎると急に降り坂になる。
ずっと降っていった先に小部屋があった。
・・・ここが写経場だろうか。ぶら下がっている照明とかイスがまるで喫茶店だぞ。カウンターもあるしね。首だけの像が不気味だ。
ん、あれ?出口はどっちだ?この部屋で行き止まりになっているぞ。洞窟はここで終わりなの?でも手元にはまだ札が残っている。先へ続く道はどこだ?ここまで一本道だったはずだが。少し戻ってみる。
この狭い通路の先が洞窟の続きだった。
これが出口。逆行できないようなつくりになっている。
他に見るものもないので駅へ戻ることにする。予想に反して立派な洞窟だった。あれを一人で掘ったというのは凄いな。
帰り道で見つけた看板。なんかつっこみ所の多いイラストだな・・・。
再び福山へ。
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