全国異境巡礼第三弾 2003年3月15日〜22日

3月18日(火曜日)

清水寺道バス停で降りる。少し歩いて次の目的地、法観寺へ。いわゆる八坂の塔。ここは二層まで登れるということなので楽しみにしていたのだが・・・。


門が閉じている。もう10時を回るところなのだが・・・。開く様子はない。無駄な時間を過ごしてもいけないので先に清水寺に行くことにする。

清水寺

中学の修学旅行で一度訪問しているが、今回の目的は戒壇巡りと懸け造りをじっくりと観察することにある。

清水寺は修学旅行生でいっぱいだった。3月なのにこうなのだから、4,5月はもっと凄いのだろう。恐ろしい・・・。歩いていると懐かしいフレーズが聞こえてくる。「男子ー!」どうやら男女混合で班を組まされているようだ。

実は清水寺以外で修学旅行生に遭遇することは無かった。つまり、修学旅行生が考えるような行き先を回避すれば彼らに遭遇することはないということ。幸いなことに彼らが行くような場所は興味の範囲外。いつ京都に行っても大丈夫だということを確信した。ただ注意しなければならないのが宿だ。彼らと同宿するのを考えると身震いする。今回宿泊した京都トラベラーズインの案内には「4,5,9,10月は修学旅行生と同宿の場合があります」との注意書きがあった。気を付けよう。

清水寺に到達するには坂を登らなくてはならない。痛む右足が壊れそう・・・。清水坂では分かりやすいみやげもの屋が林立している。相変わらず品のないところだ。「木刀」的な雰囲気が漂う


「梅山堂」・・・。清水寺に最も近いみやげもの屋です。


清水寺の塔頭と思われる清水善光寺。善光寺の名の通りここには戒壇巡りがあると聞いてやってきたのだが・・・。非常に小さく、軒下のスペースもない。やられた・・・。

後で気付いたのだが、このお堂の後ろに善光寺の建物が続いているようだ。ひょっとしたらそちらに戒壇巡りがあるのかもしれない。失敗した・・・。再訪して確認しなければ。
【追加】この清水善光寺に戒壇巡りは存在しないとのこと。勘違いしていました。すみません。2003.4.4.


こちらは清水寺の塔頭、随求堂。ここには確実に戒壇巡りがある。戒壇巡りなのでここの本尊を阿弥陀如来だと思っていたが、実は大随求菩薩らしい。何者だろう。料金は100円。安い!

 
普通戒壇巡りは右手を壁に当てて進むものだが、ここでは珍しく左手を、左の写真の大きな数珠に触れながら進む。右は戒壇巡りの中心。大随求菩薩の種字である。弱い光でライトアップされていて雰囲気的には抜群だ。


こちらは経蔵。しかし入れなかった。説明書きには「傅大士像が・・・」と書いてあったので多分中には輪蔵があるのだろう。んんんー、廻したい!

舞台を見る前に、今年12月まで公開されている奥の院本尊を観ていく。100円という拍子抜けするような拝観料を払って入る。驚いたことに全然並ばずに入れたし、混雑もなくスムーズに拝観できた。安置されているところは薄暗く、しかもたくさん配置された係員が目を光らせていたので撮影は無理だった。かなりの数の仏像が並んでいたが、よく見ていくと二十八部衆が全てそろっている模様。大好きな散脂大将を探すが・・・。暗いし狭くてよく分からないな。本尊の腕からはヒモが出ている。信仰者はこのヒモの先を握ることによって、本尊との縁を結ぶという意味がある。このヒモ信仰は阿弥陀如来が有名だが、ここの本尊は確か観音菩薩だった筈・・・。おかしいな。

二十八部衆が気になったので、係員のおじさんに聞いてみると果たしてそうらしい。おじさんは質問したことが嬉しかったようで興奮して説明してくれた。28体+本尊、地蔵、毘沙門天、風神、雷神で33。前立ち本尊の開帳が33年ごとに行われるのはこの数字に因むとのこと。でも33って普通観音菩薩の33変化のことを指すのでは?西国三十三ヶ所霊場などの由来はそこにあるわけだし、何よりここ清水寺は西国三十三ヶ所の一ヶ寺の筈だが・・・。ここでおじさんと論争しても埒があかないので、黙って聞く。おじさんは、値段以上の価値のある非常にすぐれた図録があって100円で買えます、ここからはそれを売っているところに戻れないから、100円下されば持ってきてあげます、と教えてくれた。即刻100円を差し出しゲット!

とりあえず明るいところに出て中を確認すると、ミニミニ図録だけど本尊は勿論、二十八部衆が全てカラー写真で説明されていた。これなら撮影禁止でもいいや。確かに100円はオトク。これ赤字でしょ。ありがとうおじさん!!やっぱり寺の人と仲良くなるといいことあるねぇ。係員はどうやら質問を待っているようです。みなさんどんどん質問しよう!拝観料払っているわけだし。きっといいことあるよ。図録は絶対買うように!

ちなみに修学旅行生は本尊開帳には全く興味がないようで、全然いませんでした。近づきもしない。彼らはこの先で水を飲むことと、目をつぶって歩くことで頭がいっぱいなのだ


これが有名な舞台。


舞台からは向かいの阿弥陀堂が見えたが、阿弥陀堂も懸け造りだった。中学生の時は気付かなかったなぁ。中学生の注意力って思ったより無いんだね。


こちらは百体地蔵。100あるかは怪しい。近づく者はない寂しいところだが、僕は大好きだ。「順路」の看板が残念。邪魔・・・。

納経受付があったので、朱印を頂く。

 
右は阿弥陀堂前からのショット。4月となれば桜で奇麗なんだろうな。でも凄く混みそう。初夏の新緑の季節も来てみたいなぁ。左は音羽の滝前からのショット。迫力あります。


音羽の滝。一方通行で混雑することなく進めるのは良い。


こちらはアテルイの碑。意外な物件がここ清水寺にあった。ここで東北とはね。

これで清水寺を終わる。しかし後で気付いたのだが、成就院には石仏群があるようだ。ちょっと後悔。

再び八坂の塔に行ってみるが・・・。やっぱり開いていない。八坂の塔、けしからん!!
【追加】後に知ったところに拠ると拝観できない日もあるとのこと。ちなみに春と秋に特別公開として三層まで登ることができるが、公開期は不明。また夜間は通年ライトアップされているらしい。2003.4.4.


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