全国異境巡礼第三弾 2003年3月15日〜22日

3月16日(日曜日)

次の目的地は岐阜市のお隣り、羽島市。名鉄を駆使して羽島市役所前駅まで到達。夜行で来ているせいか、温かい車内ではすぐに眠りに堕ちそうになる。乗り過ごしてしまっては元も子もないのでキアイで目を開ける。外に出れば朝の爽やかな空気に触れるため一気に目は覚めるのだが。

羽島市は、言ってはなんだが結構田舎な雰囲気漂う。しかしこの微妙さがいい。

目的地竹鼻弘法堂には木像の五百羅漢があるとのことで期待している。先ほどのかご大仏で出鼻をくじかれているので、今度こそは収穫があるといいのだけど。羽島市役所前駅から歩いて、多分ここが竹鼻弘法堂だろうとふんでいた竹鼻別院に向かう。

竹鼻別院

地図

かなり大きいお寺だ。宗派は・・・浄土真宗か。とても五百羅漢があるとは思えない。五百羅漢をおさめるようなお堂も見あたらない。それでも諦めきれずぐるぐると回って調べてみる。お寺の人も見あたらないので、仕方なく帰ろうとすると遠くからおじさんが早歩きでこちらに向かって来るのが見えた。不信人物と思われたのだろうか。頑固な人だと面倒なことになりかねない。緊張が走った。おじさんは寺務所に入り、窓を開けた。すると・・・。

おじさん「どこから来とる?」

おじさんは笑顔。やった、歓迎されてる!茨城県から来たことなどを話し、ここぞとばかりにいろいろと聞いてみる。

僕「こちらのお寺に五百羅漢があると聞いて参りましたが・・・」
おじさん「五百ラカンノン?観音さまはないな。ここは真宗やから阿弥陀さまや。」
僕「あ、いえ、あの・・・」

おじさんのこの反応からして、多分このお寺には羅漢は無いのだろう。一応五百羅漢のなんたるかを説明したが無いとのこと。・・・やっぱり浄土真宗だもん羅漢なんてある筈がないよな。それでもおじさんは、僕がこのお寺に興味を持ったと思ったのか羽島市の観光パンフレットを持ってきて此の辺りを説明してくれた。・・・諦めきれないので、

僕「あの、こちらのお寺は『竹鼻別院』と呼ばれているということですが、他に『竹鼻弘法堂』という別称はありませんか?」

浄土真宗のお寺が「弘法堂」と称されるなどある筈がないのだけど、一応聞いてみる。

おじさん「コウボウじゃなくて、御坊(ごぼう)や。」

事実このお寺は御坊と称される。しかし僕が言っているのは弘法です・・・。質問を変えてみる。

僕「どうやら僕は勘違いしていたみたいです。あの、この辺りに『竹鼻弘法堂』と呼ばれるお寺は御座いませんか?」
おじさん「聞いたことないなあ。この辺は浄土真宗が多いからな。」

まわりは浄土真宗か・・・。弘法堂などはじめからないのか。やはり調査が甘かった。

おじさんは限りなくいい人で、近くに大仏があるとの話をして下さった。五百羅漢が見られないのは残念だけどこうした親切なお寺の人とふれあうのは楽しい。一人旅の醍醐味ですね。

旅から帰ってきて改めて調べてみると、羽島市役所前駅の隣駅、竹鼻駅のすぐ近くに「竹鼻弘法堂」があることが判明・・・。なんで別院を弘法堂だなんて勘違いしたんだろう・・・。激しく後悔。でもこの辺はお寺が多いし、再訪することもあるだろう。そのきっかけができたと思えばいいや。

ちなみにこの竹鼻別院は藤の寺として有名だ。経堂もあって、ひょっとしたら輪蔵ではないかと期待が膨らむが、明治の濃尾震災のために一部崩壊しているようで拝観できない。気を取り直し紹介して下さった大仏寺に向かう。

大仏寺(佐吉仏)

大仏寺は羽島市役所前駅の側にあった。

コンクリートのお堂。結構大きいぞ。どんな大仏なんでしょうか。


まるで古い公民館の入口のようだ。期待できます。脱力系の大仏であることを願いつつ、また何かしらの信仰装置があることを祈りつつ内部へ。

 
中はがらんとした空間。無駄に広い。真ん中にちょこんと大仏が鎮座している。それ程脱力系ではない。右の写真は後ろからのショット。背中に開閉可能な扉がある。鎌倉の大仏の胎内巡りを彷彿とさせる画だが、まさかこの大きさでは胎内巡りはできないだろう。おそらくこの扉で胎内仏とのアクセスが可能、ということなのだろう。

羽島に生まれた庶民永田佐吉という人が建立したのだそうだ。大仏殿の隅には彼の像もあった。

早々に大仏殿を出て駅へ戻ることにする。その途中で羽島市の商工会が発行していると思われるサービススタンプの看板を発見。

何故なまず・・・。なまずシール。この見事な脱力ぶりには参った。この辺りの人は「まなずシール」というフレーズを日常的に使っているのだと想像するだけで面白い。なまずのイラストもかわいいぞ。かご大仏、竹鼻弘法堂と連続で失敗してきて、ここで佐吉仏となまずシールに救われた感がある。まだ旅は始まったばかり。頑張ろう。そう思った。

後で調べたら、なまずはここ羽島市の名物らしい。羽島市商店街連盟サイトに拠るとなんと「なまずまつり」などというものがあるらしい・・・。挙げ句の果てに「ミスなまずまつり」も存在するとのこと。やだなぁ、ミスなまずまつり。果たして栄冠なのか?なまず・・・。どうでもいいけど「なまず」って響き、なまずのイメージにぴったり合っている見事な日本語と思いませんか?


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