3月21日(木曜日)

 起きて身支度を終えると少し時間があったので、テレビを見ていたら、なんと窓の外でとび職の人が作業を始めた!こっちが丸見え!これは問題だぞ!!急いでカーテンを締めた。3900円だから、備品が不足していたり、サービスが悪かったりするのはしょうがないかもしれません。しかし、いくらなんでもこれは問題です!!

 昨晩買っておいたパンをかじって朝食とし、8:10頃宿を出る。金沢駅8:23発のバスに乗り込む。車内には、後ろ姿が新山千春似の女性がいたが、飽くまで「後ろ姿」のみである。

妙立寺(通称忍者寺):金沢市

地図(マピオン) 金沢駅からバスで12分、広小路下車。
妙立寺ホームページ

 8:40頃寺に到着。しかし、誰もいない。ベンチがあったので座って待つ。他に四阿風の休憩スペースがあった。そこには自販機も設置されている。境内にドリンクの自販機のある寺など初めてです。ほどなくして寺の職員がわらわらと出てきた。8:50になると、参拝の開始がアナウンスされ、本堂前に並ぶ。といっても、僕一人・・・。大丈夫だろうか。案内の方と僕のマンツーマンになってしまったら、気まずい。結局杞憂でした。そのうち老夫婦とカップルと、親子がやって来たので一安心。

 一見普通のお寺に見える。しかし、実は4階建て、部屋数29、階段22というとんでもない寺なのだ。その為、忍者寺という通称がある。といっても忍者とは何の関係もない。

 中は撮影禁止。ずっと案内人がついて廻るので、隠し撮りもできなかった。録音も禁止されるという徹底ぶり。そこで、一生懸命記憶したものをここで紹介する。

・落とし穴
 この寺には落とし穴が2つあるというが、その一つが本堂に上がってすぐの畳一条分の穴。

 普段穴が開いたままだと不審がられるため、穴に賽銭箱をはめ込んでカムフラージュしている。でも、畳と同じ高さの賽銭箱ってのも不審だよな・・・。賽銭箱特有の△形格子があるから、間違えて踏んだら痛そう。
 そしてもう一つの落とし穴は、これ↓床からいきなり階段になっている。
 普段こうなっていては、ネタバレだし危険なので、板を入れて普通に階段が使えるようにしてある。

・殿と庶民の別
 本尊の右の梁には16枚の菊花の紋がはめられ、本尊右のスペースが殿様が座る場所であることを示している。一方左の梁には菊花の紋を菱形にくずした紋がはめられていて、本尊左のスペースが庶民が座る場所であることを示している。

・「中二階隠し拝殿」
 当時は身分制の厳しい社会であったので、殿様と庶民が同時に参拝することは許されていなかった。しかしながら、殿様は緊急の用で寺に参る時もあったので、対応に困った。庶民を帰らせる訳にもいかなかったので、そこで庶民に殿様の存在を気付かせない為に、殿様は中二階の隠し部屋で参拝したという。4枚の障子戸があるが、一枚を開けておき、ここから殿様は本尊を見るのである。入ってすぐの天井の右部分が少し低くなっており、その部分がこの隠し拝殿というわけである。バカでかい座布団が用意されており、殿様がこれに座った。

・「武者隠し」
 殿様を護る為の侍の詰め所。刀や槍を持った侍を露骨に本堂内に置いておくわけにはいかない。侍部屋と本尊の間とを隔てる障子戸の真ん中には簀の子が張ってあり、簀の子の間から殿様の様子を窺うことができる。

・隠し階段
 本尊の背後の物置前の床には隠し階段があり、床の板を外すと中に入れるようになっている。つまり、本尊の真下に階段があるというわけである。通路は寺の外に通じている。外に出られると言うことは逆に外から内へ入ることもできるということで、外から敵を入れさせない為に、普段はロックしておかなければならない。露骨に錠をかけておいては目立つ。そこで、階段を隠す板に戸が通る溝を細工し、常時は戸を載せておく。

 仮に敵が外から入ってこようとしても、板に建物の重さがかかる為に絶対に開かないようになっている。

・茶室
 3階には茶室が設けられている。窓もあるが、本来2階建てのところを4階にしてあるという無理な設計の為に、座ると外の景色が見えなくなってしまう。そこで、壁を△にくりぬいて富士山に見立てたりしてある。また、天井がかなり低いが、中央部が湾曲し弓なりになっているために見た目天井が高くなるようにしてある。

  

 特別な仕掛けというわけではないが、敵が刀や槍を振り回せないよう通路や部屋を狭く作ってあったり、雪の重みに耐えうるようわざと湾曲している木材を梁に使ったりしている。

 次の部屋へ入ると、案内人は扉を閉める。するととたんに自分が一体寺のどこにいるのか分からなくなってしまうのだ。ひどい時には、自分がどの扉からこの部屋へ入ってきたのかすら分からなくなる。結構面白かった。結局案内人は機械的に説明を終え、質問を受け付けなかった

 この寺は結局からくりを説明するだけで、本尊について等、宗教的な事には全く触れない。一日のほとんどを観光客の相手に費やしているので、この寺がいつ仏事を行っているのか疑問である。普通に考えれば早朝に済ませているのだろうが、仏事は早朝だけではないはずだ。かなり博物館化している寺院であると感じた。

 
 ちなみに本堂入り口には象が。左側は獅子でした。伸ばした手がかわいいんですけど。

 駅に戻り、小松ゆきの電車に乗る。金沢駅の発着ベルは琴でした!すごい。


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