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北陸の庭園めぐり 2009年9月25〜28日

兼六園

兼六園

石川県金沢市丸の内1-1

金沢駅から北鉄バス「兼六園下」下車徒歩5分

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兼六園

金沢市の観光スポットは、金沢城跡を中心とする地域に固まって存在している。金沢周遊バスという名のミニバスが金沢駅を出発し、金沢城跡の周りをぐるっと周遊して再び駅へと戻るコースを運行している。これを使えばだいたいの観光スポットはおさえられる。

ただ、このミニバスはさすがに7時台には運行していないので、路線バスに乗車して兼六園へと向かう。金沢市内のバス路線は不案内だが、兼六園行きのバスなどたくさん出ているらしいので、あまり心配する必要はないみたいだ。

兼六園に近づいたところで見えてきたおバカな看板。

計ったのかよ!?

バス停からは坂を登って兼六園へと向かう。登り切ったところで右手を見ると金沢城跡が見える。今回は見に行かないので、石川門をこの地点から見るだけ。櫓がいい感じ。

この橋の下は道路になっている。その昔堀だったのを道にしたのだろう。

兼六園にはいくつか入り口があるが、最も一般的であると思われる桂坂口から入る。

入り口から少し南へ向かうと、いきなりかの有名な徽軫(ことじ)灯籠。琴の戸をささえるこまのことを「ことじ」と言うが、この灯籠の脚がその「ことじ」に似ているためにその名がある。ただ、普通は琴柱と書くが、「徽軫」と難しく書いている。徽軫という熟語は存在しないが、徽も軫もどちらも「ことじ」を意味する。

奥に見えるのは霞ヶ池という。朝だからだろうか、水面はまったく揺れず、鏡のようになっていた。池越しには内橋亭という水亭。かつて存在した庭園、蓮池庭に存在した四亭の一つという。蓮池庭は、兼六園の北面の蓮池門口のあたりにあったという。

右の写真、左のほうの島は蓬莱島という。

兼六園という名は、宏大(=広大)、幽邃(静かで上品、意味が深い)、人力(人が成し遂げたもの)、蒼古(枯れている)、水泉、眺望という互いに相反する見応えを一度に兼ね備えていることに由来しているとか。これらは李格非の著作『落陽名園記』で主張されている理想の庭園のことらしい。

左は雁行橋。11枚の石板を使って橋を架けている。見た目が雁が列を為して飛んでいるのに似ているため、この名がある。右は唐崎松。かの有名は雪吊りはこの松に対して行う。かなり古いので、吊ってやったり下から支えてやらないとダメなんだろう。

唐崎松越しに内橋亭を望む。石脚で支えられているのが分かる。せり出している感じが良い。しかも船付き場になっているようだ。

内橋亭の裏側あたりまで来た。水辺でしゃがむと鯉がたくさん寄ってくる。

意味深な模様が彫られた手水鉢。なんだろ…。

内橋亭の裏側には栄螺山という小高い丘がある。その名の通り、登坂道はらせんになっている(左写真)。ただし、栄螺堂のように一方通行とはなっていない。長城には石造りの三重塔が建っていた。

栄螺山を下り、霞ヶ池の北面に。園内には豊富に水が流れている。右写真は現存する最古の噴水。霞ヶ池との高低差により吹き出している。つまり、位置エネルギーのみを利用しているという噴水だ。ということは、噴水のてっぺんのあたりが霞ヶ池の水面ということなのか? 確かに園内には高低差はある。

この先には何があるのだろうか…。ひんやりとした雰囲気が漂っていていい感じだ。

兼六園の北西部、瓢池のあたりに行くのを失念してしまった。そこには夕顔亭と呼ばれる、数寄度120%の茶室があり、見逃したことが悔しい。

梅林に佇む「舟之御亭」(ふなのおちん)。その名の通り舟の形をした四阿。まわりは梅園になっている。この当たりも水が豊富で至るところに曲水が見られる。

兼六園南方面。左写真中央の橋は花見橋。春には桜、初夏にはカキツバタ、ツツジが咲き誇るのだとか。この季節でも綺麗な緑が目を楽しませてくれる。

根上松という、兼六園にあるもう一つの松の大木。夥しい数の柱が枝を支えている。見事だ。

庭園南東にある山崎山。このあたりはカエデなどがあり、気持ちのいい緑色が眩しい。あと二月もすれば見事に紅葉するのだろう。山の頂上には四阿が佇んでいる。

四阿近くにあった手水鉢。カエデを浮かべてちょっと細工してみた。あざとすぎるかな…。

山崎山にそびえ立つ御室塔。その名は、京都の仁和寺(御室)の塔に似せて作っているのだという。左写真の角度からは各層に丸、右写真の角度からは三日月型の穴がくりぬいてある。両面性を持たせてあるのだろうか。

山崎山。

とりあえず兼六園はこれくらいで終わり。次は兼六園南に位置する成巽閣に向かう。

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