南会津異境巡礼 2002年8月26日〜27日
龍王峡駅の先の湯西川温泉駅は完全なトンネル駅。トンネルの中にホームがある。
ところで野岩鉄道の車内はこんな感じ。悲愴感すら漂う。吊革が活躍する日はくるのだろうか。車内広告も泣けるほど少ない。中吊り広告は皆無。
閑散とした路線だけど、トンネルを抜けたわずかな間には車窓になかなか壮観な景色が繰り広げられる。
男鹿高原駅は栃木県と福島県の県境にある。県境なので当然周りには何もない。野岩鉄道中でも最も存在意義の無い駅だろう。
ここで降りることは出来ないので、車内からしか写真を撮ることができない。階段を昇って(左写真)、その上に駅の入口がある(右写真)。付近に人家の気配はない。降りたところで社会と隔絶したような空間が広がっているだけだ。
会津高原駅で一度降り、駅近くの物産店に附属するそば屋で昼食を摂る。
この店はおばちゃん一人でやっているのだが、効率が悪すぎる。一度に6人が注文したのだが、一つできあがる毎に一々「おにいちゃんは、何注文したの?」と訊いてくる。メモしろよ。どうやらメモリが足りないらしい。同じメニューを同時に仕上げれば時間を短縮できるのに、一つ一つ仕上げるのでイライラする。CPUが古く割り込み処理ができないらしい。
急行に乗り換え、会津田島駅を目指す。ここからは会津鉄道。
急行とは名ばかりで動きは非常にのろい。普通列車が「各駅停車しない」だけなのでは?途中、畑のすぐ近くを線路が通っていた。すごいロケーションだ。
車窓を見れば遠くに山、山、山。山が果てしなく重なっている。
悪戯。それでも起きない。
大内宿
湯野上温泉駅でワゴン型のタクシーに乗って大内宿に向かう。
大内宿は江戸時代の街並みを残す茅葺きの宿場町保存地区。妻籠宿とか馬籠宿みたいなところだけど、それらと比べるとかなり小さめ、マイナーだ。ちなみに電柱がない。
街中には清水が流れていて、このように飲み物や野菜、果物などを冷やしている。とても冷たくて気持ちがよかった。
茅葺き屋根の家が連なっている。中には民宿もある。
ジース。「命をかけて採取」。何もそこまで書かなくても。
山葡萄ソフトクリームを頂く。店のおっさんに撮ってもらった。下のソフトクリームのサンプルの色が変。写真では色が青紫になってしまったが、本当はもっと青に近かった。毒々しくて僕好みである。でも味は、巨峰ソフトだと言っても分からない。本当は巨峰ソフトとして作っているのかも。
日向に出るとすぐにソフトが解ける。店のおっさんが写真を撮ってやると言ってきかない。五月蠅いので撮らせてやる。写真の微妙な表情は、すこしウザ気味になっているから。
おっさんに拠れば、こんなに暑いのは珍しいとのこと。昨日まで寒くてストーブを使っていたそうな。
これは奇麗です。
もう帰り道。長閑です。
「三澤屋」というそば屋。ネギ一本を箸の代わりに使って蕎麦を啜る「高遠そば」が有名。蕎麦を啜ったタイミングでネギを薬味としてかじるのだそうだ。食べたかったなぁ。でもネギ臭くなりそう・・・。
岩魚をパンではさんだ「岩魚サンド」が食べたかったので店に言ったけど、売り切れ・・・。
湯野上温泉駅は茅葺きの駅舎。さすがに町内に大内宿を控えているだけある。
駅舎内も趣深い。夏場はさすがに火がつくことはないが、それ以外の季節だと湯を湧かしているという。ポットがあってお茶が飲める。天井からつり下げられた照明もいい感じ。駅舎内はお土産品も売っていて軽い物産店感覚。
売り物ではないが、こんな炸裂物件も。悟空が微妙。誰か全然分からない。ピラフは単体だと何年か寝かせたら一体なんなのか分からなくなりそう。
駅の外にはこんな電話ボックスが。
隣の塔のへつりに向かう電車内には高校生がいっぱい入っていた。みーんないかにも会津の高校生という雰囲気。うーん・・・。目の前には会津の女子高生が3体座っていたが、一番右の子が炸裂にかわいかった。これは奇跡である!
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