平泉・水沢巡覧 2005年1月9〜10日

先ほど乗って、すぐに降りたおばあさん以外、誰も乗車することなく、次の目的地にほど近い猿沢というバス停で下車。

バスが来るのは5分後。すぐに観てこなくてはならない。

観福寺

観福寺は、バス停から300mほど離れたところにあった。早歩き、というか遅走りというか、そういう速度でアプローチ。

 
まずは総門、そしてその右となりの鐘楼。変なプロポーションだ。

総門の前に、このお寺のいわれが書かれてあったが、読んでいるヒマは無かった。視界に入った情報からは、このお寺もいくらか義経関連ではあるらしい。だからバスの運転手は「義経関係のお寺を巡っているの?」と聞いてきたんだな。…しかし、さっさと気になる本堂を観なくては…。


さあ、観よこの雄姿を。岩山に張り付いているカタチになっている。

 
存分に楽しむ。


本尊は聖観音か。


そしてまた良いのが、本堂からのびる回廊だ。一度鎮守社を経由して、麓の小さなお堂(何のお堂かは未確認)に連絡している。


鎮守社の前から振り返る。この有機的な構造、たまらんね。


かっこいいですなぁ。


そして地上へ戻ってきました。


観音堂をまた別の角度から。石橋で連絡している。


全体としてはこんな感じ。

さぁ、もう時間が無くなった…。足早のレポート、終了。今度は走ってバス停へ。せわしないなぁ…。

一人の客も乗せずに、先ほどのバスが戻ってきた。定刻通り。バス停の前で心なしか少し減速したように感じられた。我々がバス停に戻って来ているかどうか、確認したかのようだった。

運転手は開口一番「どうだった?観れた?」。少し呆れ気味のようである。

聞けば運転手はこの猿沢という集落の住人とか。だから我々が猿沢に行く、というので興味を持ったのだそうだ。

先ほど我々以外唯一の利用客だったおばあさんが、再び乗車してきた。わずかな時間で買い物を済ませたらしい。少し息切れしていた。この後のバスはもう17:40なんだもんね…。住民も必死。

猊鼻渓駅前で下車。しかし…。こまったことに次の電車が来るまで30分もある。この寒い中、どこで時間をつぶせばいいいのやら。だって、猊鼻渓駅は、

こんな駅なんだから…。ここでどう暖かく過ごせばいいんだ?やけに寂しい駅です…。張りぼて感抜群です。風が吹き抜ける感じだ。

とりあえず近くのデイリーヤマザキ内で過ごす。岩手に入ってからやけにデイリーを見かける。


思わず苦笑したのはこの表示。この駅にかけこんで行く客が果たしてどれほどいるのか…。かけこむほどの人がいれば無人駅にはならない。


こういうダイヤだしね…。


笑えたのはこの表示。何故にBが大文字?Kは果たして大文字か、小文字か…。

程なくしてやってきた電車に乗り込んで一ノ関へ戻る。当然猊鼻渓駅で乗車したのは我々だけだった。

一ノ関からは今日の宿である平泉に向かう。温かい温泉が待ち遠しい…。ただ、東北本線は一時間一本。まだ出発までは時間があるので、お土産の品定めやらなにやらを…。

一ノ関から平泉までは10分ほど。駅前では送迎バスが待っていてくれた。我々以外にもかなり宿泊客がいた。予約時、我々が最後の一部屋だったというから、今日は多いようだ。やはり年配が多いかな…。

ちなみに平泉には旅館・ホテルの類は少ない。温泉もこれといったものがないそうだ。今回利用する「しづか亭」は、平泉駅から車で20分も行ったところ。国道どころか農道、あるいはあぜ道ではないか、というような道をゆっくりと走って、ようやく宿に到着。周りは見渡すかぎりの田んぼ、そしてほんの数軒の民家のみ。

昼間はそば屋+日帰り入浴を受け入れている。食事の時間まで少しあるので、早速入浴。ご飯の前にひとっ風呂、というのは誰もが考えているようで、風呂は混んでいた。露天へ。外は死にそうなくらい寒かった。風呂は幾分ぬるかったかな…。あまり長くは入ってられなかったので、内風呂へ。

食事はなかなかに美味しかった。自慢のそばも出た。最後に出た炊き込みご飯は絶品だった。適切な量で、最後まで美味しく食べられたのが嬉しかった。


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