さて、地獄のぞきを経て次は千五百羅漢です。普通羅漢というと五百です。十六もありますけど。中国に八百羅漢があって、それを凌駕するのがこの千五百羅漢。うーん。はりあっているのは恰好悪いけど、数が多いのは僕にはたまらんね。
羅漢像の楽しみはその豊かな表情と数にある。いろんな羅漢がいる。ほほえんでいる羅漢、ひょうきんな羅漢、悲しんでいる羅漢、怒っている羅漢、そして首のない羅漢・・・。無言の叫びがきこえてきた。なんかコメントが僕らしくないね・・・。千五百羅漢を見ている間は、多分僕の口数は少しだけ減っていたと思う。
首の無い仲間を側にして彼らは何を思っているのだろうか。ほほえみの中に限りない仁愛を感じた。中段の2人の羅漢は何かを話し合っている。
逆側から見たら実は山門風味になっていた。「二天門」。両側に仁王が立っている。
首だけが置かれた羅漢も・・・。痛々しい。
羅漢が配置されているのはこんなところ。浸食によってできた窪みに配置しているのだ。
両側の友を失った仏は今何を思う?
しかし、思ったのはこれら羅漢の強さ。腕を失おうが、首を失おうがずっと静かに、しかし力強くどっしりと座っている。ある種の恐怖まで感じた。鬼気迫るものがある。『火の鳥』の我王を思い出してしまった。鳳凰篇は何度読んでも涙が出ます。
邪鬼が力強く感じます。なんだか邪鬼も一緒になって頑張っている感じがする。
その下には首をつけようとも首を完全に消失してしまった羅漢たちが無言の叫びをあげている。
中には小石で代用している羅漢も。
またまた石のトンネル。微妙にアタマをぶつけそう。
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