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越南漫遊記 2010年5月24~30日

人民委員会庁舎

ủy ban nhân dân thành phố Hồ Chí Minh

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人民委員会庁舎

次は車ですぐの人民委員会庁舎。

市役所のようなものだという。入場はできない。

その正面には幼子を抱くホーチミン像が。生涯独身だった彼は子ども好きだったという。手前には献花されていた。共産圏の建国の父の像だというのに、周りに見張りの公安警察は居なかった。本当に愛されているのだろう。

バック・ホーとあるが、バックとは「伯」のベトナム読みで「おじさん」という意味。だからバック・ホーで「ホーおじさん」ということになる。

親しみを込めてこう呼ぶらしい。

ちなみにベトナムの人名は「ファミリーネーム+ミドルネーム+ファーストネーム」で、ファミリーネームは種類が少ないので呼び分けられないため、普通人を呼ぶ際にはファーストネームだけで呼ぶ。

ただし、相当の尊敬に値する人についてはファミリーネームで呼ぶらしく、この辺りの事情は日本や中国、韓国などとは全く異なる。ホーチミンが「ホー」と呼ばれるのには、そういう理由がある。ちなみにホーチミンは偽名で、本名はグエン・シン・クン。ただしベトナム人の3人に1人以上はグエンさんだ。

ミドルネームは性別や兄弟の上下関係を示す役割がある。なお、ベトナム人女性のミドルネームは「ティ(氏)」、これ一つしかない。

ホーチミン像の前はきちんと整備された公園になっている。ただし、ベンチは置かれていないので、ここで休憩する人はいない。おそらくホームレス対策かと思う。ホーチミン像前の公園で寝泊まりされては当局としては困るのだろう。

チャングエンハン像。黎朝に活躍した人物で、明軍を撃退したらしい。騎馬像だ。ベトナムで初めて伝書鳩を使ったらしい。

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