京都での朝。二日目。京都駅行きのバスに乗り込み、また奈良へ向かって古寺廻りに復帰。まだ8:00だというのにもう暑い…。近鉄特急に乗り込む。

大和西大寺駅で下車。拝観開始直後に西大寺訪問。

まだお堂を開けたばかりといった感じ。


まずは総門すぐの四王堂。

 
名の通り四天王が居る。彼ら全てに獅噛がある。色はほとんど残っていない。造像当初から黒かったのではないかと思うくらい黒い。

左から増長天、広目天、多聞天、持国天。多聞天の左膝下以外は木像、他三体は銅像だという。再三の火事により、四天王本体は、創建当初のものではなくなっているが、一人兜を被らず怒りのままに髪を逆立てる増長天が踏みつける邪鬼のみが、天平時代のものだという。

 
四天王の中央には本尊である十一面観音。その足下には不動明王。わりとスリムな不動明王。若干3Dぎみの炎だ。

 
愛染堂。秘仏の愛染明王が入っている厨子の周囲には、ミニ愛染明王たちが。右写真の、厨子入りの愛染はちょっとリッチ。厨子扉内側にはそれぞれ童子像が。善財童子(左)と雨宝童子(右)か。

次は本堂。

 
本堂左には、獅子に乗る文殊菩薩とその眷属である善財童子、最勝老人、優てん王、仏陀波利三蔵。獅子の御者のような役割を果たしているのが優てん王(右写真)。受け口? 手を伸ばして獅子を気遣っている。優てん王は中央アジアの都市国家であるホータンの王だ。前掛けは雲のようにモクモクしている。文殊の右手前に居る。右手後には最勝老人が居る。彼は文殊菩薩の化身。文殊左手前には善財童子。そして左手後には仏陀波利三蔵が控えている。

文殊菩薩は右手に剣を持つ、スタンダードな形態。獅子は鼻が大きく愛嬌がある。昨日訪問した般若寺の獅子もここと同様に左を向いていた。般若寺の文殊像を造像したのは、ここ西大寺に縁のある文観だったっけ。

本堂中央には本尊の釈迦如来。

東大寺と対となる寺ではあるが、比較にならないほど小さい。しかしかつては東塔、西塔と二つの塔を擁するほどの大寺院であったらしい。

西大寺には他に聚宝館なる宝物館があるが、公開していなかった。


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