全国異境巡礼第二弾 2002年7月19日〜27日
21日(日) 三日目
大龍寺 名古屋市
ここ大龍寺にはこれで二度目の訪問である。ここにはまるで迷宮のような構造を持った羅漢堂がある。江戸の本所にあった五百羅漢寺の羅漢堂を模した造ったレプリカだという。江戸の五百羅漢寺は度重なる天災の為羅漢堂を失い、寺も下目黒に移っている。江戸の奇想を今に伝える迷宮型羅漢堂はここ大龍寺に保存されているという訳だ。
前回3月にもこの寺の羅漢堂を見学したくて訪問したのだが、この時は住職らしき方にやんわりと断られた。今回は再チャレンジ。住職に見学の許しを乞わず、事後承諾を得るというかたちで見学してしまうという作戦だ。
さあ、これが問題の羅漢堂だ。・・・あれ?なんかおかしいぞ。正面の扉が閉まってる!!入れないじゃん。はぁ・・・、今回もダメかぁと落胆。さっき貰った飴を見知らぬ家の墓に捧げ、おとなしく帰ろうとした。
そこで目に入ってきたのは、左の建物の戸のすきまである。ひょっとしたら、開いているのでは?急ぎ足で扉の前に立つ。確かに戸には微妙なすきまがある。すきまに指を入れ少し力を加えると・・・開いた!!入っちゃえ!!
それでは内部で激写した羅漢の数々をお見せしよう。夥しい数の羅漢。
これは羅漢堂の左部分。
右部分との連絡通路には、
羅漢がイスに座っていました。最初生身の人間かと思ってえらくびっくりした。
まるで迷宮、というのは大袈裟ではなく、本当に僕は迷いました。
このように太鼓橋が架かっていて通路が三次元的に交差し、複雑な構造を繰り出している。
羅漢堂の中央部に本尊のシャカムニ。
中央部で見つけた羅漢。魚に乗ってる!
長い間見たいと思っていた羅漢堂、遂にその夢が叶って幸せの絶頂にあります。さざえ堂の次に好きな物件です。いつか建立したい。
電車の時間が押し迫っているので急いで駅に戻った。
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