並河靖之七宝記念館
地下鉄で東山までやってきた。
入り口のたたずまいは京町家そのもの。記念館とはいうが、旧宅なので個人宅のように見えるのは当たり前だ。
明治・大正期の七宝家である並河靖之の旧宅と工房で、特別公開を実施中。並河靖之は久邇宮の侍臣として仕え、パリ万国博覧会では三度受賞しているとか。
内部に配置されたひとつひとつのパーツが、いちいち小粋だ。右の石畳の作り方なんて特にステキすぎる。
一文字手水鉢は鞍馬石製。接地させずに浮かせているのが斬新だ。 |
庭園は七代目小川治兵衛の作。庭園は疎水から水を引いているが、民家に引く初めての例だという。書院の前には、というよりは書院の「下」に池が広がっている。
茶室の前の石灯籠と手水鉢。 |
繰り返すが、細かいパーツがいい。左画像に移っているのは、丸瓦だと思うが、並河の「並」の字が中央に意匠されている。
記念館のあたりは典型的な京都の路地になっている。おそらく疎水から引いた水が家を縫って流れているが、その中にトマソンを発見。