ハロン湾クルーズ
さて、ハロン湾に到着した。ここから舟に乗ってクルーズ体験する。
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これは船着き場の駐車場に植えられているカエンジュ。鮮やかな花を付ける。バナバの花と並んで、亜熱帯地域の代表的な樹木で、昨日ハノイでも街路樹として植えられているのを見た。 ロアンさんが言うには、カエンジュは卒業式・入学式を象徴する花だという。カエンジュは日本でいうとちょうど桜に相当する。ベトナムでは欧米と同じく学校が5月に終わり、9月に始まるとのこと。夏休みはなんと6～8月と3ヶ月にもなるが、こう暑ければ夏休みが長いのは当たり前といえば当たり前だ。 |
駐車場ではこれでもか、というくらいの外国人たちがうろついている。アジア系半分、ヨーロッパ系半分、といったところか。
我々が乗るのは、3時間の一番手軽なコース。おそらく40,000VND（200円）。
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船着き場にはたくさんの舟が停泊している。観光船らしく、趣深いデザインだ。 たぶんジャンク船というものだと思う。 |
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早速乗り込む。なお、この舟には日本人しか乗船していない。ちょっと興ざめ…。
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乗り込むとすぐにこのような手こぎボートでどこからともなく売り子がやってくる。舟の窓によじ登って、モンキーバナナやランブータンなどを1～2ドルで売りつけてくる。要らないので断った。写真は残念そうに次のターゲットを探す売り子を撮したものだ。 |
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湾の水の色は緑色。変な匂いはせず、綺麗だ。 |
もう既にお昼を過ぎているため、舟に乗り込むと早速昼食が提供された。
各テーブルには白いクロスが掛けられているが、待てど暮らせど、船員が我々のテーブルにクロスを掛けに来ない。業を煮やしたロアンさんが我々のテーブルにクロスを掛けに来てくれた。「忙しいみたいです」と苦笑いしながら言っていた。
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まずは飲み物を、と言われたので、ハノイのビールであるHALIDAを。デザインが良い。梅の花と中央にあしらわれたゾウのマークがなんともいえない。味も確かだ。プルトップがステイオンタブではなく、昔のように外れるのが趣深い。 |
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まず出てきたのはエビ。単純に塩ゆでしただけのもので、醤油のようなあっさりソースか、ライム果汁を加えた塩を付けて食べる。ライム塩が美味しくてこっちばかりで食べていた。
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続いてワタリガニ。甲羅の反対側に蟹肉や蟹ミソを詰めて揚げてあった。これももちろん美味しい。
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続いて揚げ春巻き。といっても、日本人が思いつく普通の春巻きではなく、ライスペーパーでくるんだ生春巻きを揚げたもの。これがまたスパイシー、サクサクで極上だった。 |
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地味に美味しかったのがこのスープ。緑色の野菜と鳥肉のミンチが入ったあっさりスープ。気に入ってしまったので後でロアンさんに訊いたところ、白菜っぽい野菜だという。日本には無い野菜なので説明しづらいようだ。 |
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食べているうちに舟はハロン湾の奇岩に近づいていく。「海の桂林」と言うと分かりやすい。世界遺産の一つとして登録されている。伝説では、中国から軍隊が攻めてきたとき、これを竜が現れ撃退し、その竜が吐いた宝石がこれら奇岩の一つ一つになったという。 ちなみに「ハロン」は「下竜」のベトナム読み。この伝説にちなんでいるのかもしれない。面白いのは、ハノイの旧名である「昇竜（タンロン）」と対になっていることだ。 |
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料理はまだ続く。イカと野菜の炒め物。これも見た目と実際の味が分かりやすく、美味しい。あっさりで広東料理に近いものがある。 |
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一品食べ終えるごとに外を注視。近くの岩、遠くの岩が重なり、透過感があって見応えがある。
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なお、ハロン湾には養殖業を営む人びとが海上生活を送っている。こうして観光船が乗り付け、ここで客が直接魚などを買い付けて、舟で料理してもらって食べるシステムになっている。いわば水上マーケットだ。我々は出てくる料理だけで十分だし、ちょっとぼったくりな価格だったので買わなかった。
同乗していた他のグループ、特にお坊さんグループとおぼしき人びとは豪気にたくさん買っていた。
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カブトガニまでいたのに驚いた。ベトナムでは天然記念物ではないらしい。ひっくり返ったまま戻れないやつもいる。
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犬まで飼っている。さすがにこの犬は牛を管理するためではなく、愛玩目的であることは明白だ。管理する牛がいないのだから。 広い場所を駆け回ることができず、ちょっと可哀想な感じがする。 |
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ハロン湾も佳境に入ってきた。 ちょっと水墨画の世界に入ってきたかな？ |
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料理は続く。炊いたご飯と共に、あっさり白身魚の煮込みトマト添え的なもの。これも絶品。 |
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そしてご飯のお供としてお馴染みの空芯菜の炒め物。ニンニクがきいていて美味い。 |